読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

中年こそだて自由帳

子宮筋腫と子宮腺筋症合併妊娠から高齢出産しました。現在、育休中のこそだて日記いろいろ。

トットひとり感想 青春と死の匂い

読書

トットひとり

トットひとり

今週のお題「私のタラレバ」

お題よ…たまたま前々回の投稿と同じだった。
しかも締め切り過ぎた。


この世界の片隅に、にある「選ばんかった未来」であり、カルテット、にある「6000万当たったら」でたりますな。
誰かこれに絡めてうまく書いてくれるのを期待。
自分じゃ無理なので(^_^;

さて。

昨年末から読書をするようになりました。
専門書をまとめ読みするつもりが、いや、今だからこそ他のを読もう!と興味の赴くままに、たどり着いたのが、タレント本。
黒柳徹子さん、杏さん、栗原類さん、雨宮塔子さんのを立て続けに読みました。
そっから抜群の面白さ、トットひとりの感想です。
…タレント本てくくるのは不適切か。

昨年、「トットてれび」にハマりまして。
トットを演じる満島ひかりを通じて黒柳徹子さんに夢中になりました。
原作のひとつである「トットひとり」を図書館で手にしました(公民館のミニ図書館。ベストセラーコーナーにて…数年前のが回ってくる)。

読んで号泣。

彼女の大切な人たち、渥美清森繁久彌向田邦子永六輔…との、キラキラした出会い、美しく楽しい青春と成熟、晩年、そして永遠の別れ。
あの徹子さん口調で書かれて楽しいのだけど、通底する巨大な喪失感。濃厚な死の匂い。

トットさんは、彼らを愛して彼らに本当に愛された。
わたしはまだ大切な友人を亡くしたことはありません。
祖父が晩年、「また友達が死んだ」と日本酒臭い息を吐きながら嘆いているのを冷ややかにみていたのを反省しました。

友人が亡くなるのは自分の時代が少しずつ消えて行くような感覚なのかと思った。
自分の一部が失われていくような。
若くて愚かで夢中だったあの頃を知っている人がいなくなる。
年配の自分しか知らない人に囲まれて生きる。
すごく怖い。
先にいかないで、連れていかないで、祈っても、去っていかれる無情。

毎日、徹子の部屋で見せる明るい笑顔の裏にはとてつもない出会いと別れがあったのだと、リスペクトを深めました。

出会いと別れの話だけでなく、テレビ創成期のこと、37才で単身ニューヨーク留学したこと、恋バナ、と盛りだくさん。
抜群のキュートさと叙情性が同居しておりました。
表紙は、トットてれび、にもでてきた篠山紀信が撮ったヌードの徹子さん。美しい。
本書の中の写真も粒ぞろいで素敵。

とっても読み応えがありました。